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アジアの風だより 第123話

初詣は地獄寺

あけましておめでとうございます。2016年も無事に始まったようですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。恒例の初詣には行かれましたか? 私は行ってきましたよ。タイ東北部イサーンの玄関口ナコーン・ラーチャシーマーの仏教寺院、ワット・パー・ラック・ローイです。

そこにあるのは地獄です。新年早々、地獄を垣間見てきたわけですね。あっさりと書いていますが、タイの事情をよく知らない方はビックリするかもしれません。しかし、この国のお寺には地獄が用意されていることがけっこうあるのです。それを名付けて「地獄寺」。タイの全土に散らばっていますが、ここナコーン・ラーチャシーマーのワット・パー・ラック・ローイは隠れた名所として、特に日本人の間で話題になっています。

境内に入ると、いきなり地獄が始まります。ただし、熱帯の陽光にさらされたそこには極彩色に塗られた石像が並んでいるばかりで、どうにも地獄という感じがしません。人間であったり鬼であったり骸骨であったりするそれらの石像を見ていると、どこか田舎の遊園地に来たような気もしてきます。

業火での釜ゆで、飛び出す内臓、吹き出る鮮血、踊るドクロ……とまさしく地獄的な光景が境内に広がっていますが、どこから見ても恐くないんですね。陰気さがないというか無気味でないというか、ともかくどこか陽気です。明るい地獄と言えばいいのでしょうか、どこを向いても「いかにもタイ!」な元気さに満ちあふれています。

こんな不便な場所にあるお寺にわざわざ行ってみる価値があるかは人それぞれですが、いつもと違う世界を見たいという方にはオススメの場所でしょう。

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●国名: タイ
●都市名: ナコーン・ラーチャシーマー
●行き方: ナコーン・ラーチャシーマーの新バスターミナルからチャイヤプーム方面行きのバスに乗って約30分。行き帰りともに交通不便なので市街からトゥクトゥクやソンテウ(乗り合いトラック)をチャーターしても悪くはない。

バンコク在住著者の藤井伸二が、個人的に「ここはおいしい」という食事処を紹介。ガイドブックにも載っている有名なレストランから入るのがためらわれる路地裏のローカル屋台風食堂まで。
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