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HOMEコラムアジアの風だより第138話 喪中のソンクラーン

アジアの風だより 第138話

喪中のソンクラーン

4月です。タイは今月にお正月を迎えます。お正月といってもタイ王国でのお話。いやタイだけではありませんね。仏教がらみの占星術によって決められているため、同じ仏教国のカンボジア、ラオス、ミャンマー、さらにはスリランカでも毎年4月の13日に新年が訪れます。日本には4月8日に仏像に甘茶をかけて祝う灌仏会という行事がありますが、期日が近いものの、こちらはお釈迦様の誕生日を祝っており、ソンクラーンとは関係がありません。

灌仏会には甘茶をかけますが、ソンクラーンでかけるのは水です。年に一回、必ずやってくる大行事なので、このページでも毎年取り上げています。詳細については過去のバックナンバーを見ていただくことにしましょう。

2016年 水不足のソンクラーン

2015年 ソンクラーンがやってきた

2014年 ソンクラーンは帰省の日

昨年のソンクラーンは雨季の降雨量の乏しさで開催が危ぶまれていたようですが、今年も例年のようにはいきません。ご存じのように、昨年10月に偉大な国王ラーマ9世が崩御され、タイ国内はいまも喪中にあるからです。

服喪期間にあたるため、政府はソンクラーンのイベントを中止する旨の発表を行いました。今年のソンクラーンのイベントは正式に中止です。ただし、過度の心配は無用です。「イベント」が中止になるだけで、ソンクラーンそのものが中止になるわけではありません。この日を楽しみにしていた外国人は政府のこの発表に困惑しましたが、水かけは全土で行われますよ。タイ人にしても待ち遠しい年に一度の行事ですから、やめろと言われたところでやってしまうでしょう。

「イベント」というのはこの10年ほど前から観光局の肝いりで始められた大規模なお祭り騒ぎのことを指しています。道路を封鎖し、仮設ステージを組み、大音量で音楽を慣らしして踊り叫ぶウォーターフェスティバル化させたソンクラーンを言うのでしょう。どうやらこれが中止になるようです。喪中でなくても不謹慎ですよね、あれは。だってソンクラーンは、もともとは聖なる宗教系の儀式なのですから。

こういう事情があるおかげで、今年は例年よりも静かなソンクラーンになることが予想されています。あくまで予想なので、本当はいったいどうなるかは、だれにもはっきりとはわかりませんが……。

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●国名: タイ全土

バンコク在住著者の藤井伸二が、個人的に「ここはおいしい」という食事処を紹介。ガイドブックにも載っている有名なレストランから入るのがためらわれる路地裏のローカル屋台風食堂まで。
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