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アジアの風だより 第142話

ナコーン・シー・タンマラート

所用でナコーン・シー・タンマラートまで行ってきました。「それってどこ?」と言われるかもしれませんが、タイの南部でタイ人に「ナコーン(国または国家)」と言えば迷わずここを指し示すくらいの知名度と格がある地です。

この地はかつて「リゴール」と呼ばれていました。リゴール王国の首都で、17世紀の初頭にはアユタヤーで日本人傭兵部隊を率いていた山田長政が国王に任命され、兵士とともに赴任しています。日本とは意外に縁の深い地であるわけですが、日本人にはほとんど知られていません。外国人による統治の歴史がおもしろくないのか、その王を毒殺した事実がよくないのか、タイもこの史実を観光資源として扱っていません。知識としてもう少し広まってもいいと思うのですが、バンコクからやや遠いこともあって、なかなかそうはならないようです。

タイの南部はマレー文化の影響を強く受けており、宗教ではイスラム教が広く布教されていますが、ここナコーン・シー・タンマラートで信仰されているのは仏教です。犬も歩けば棒に当たると言われますが、ここでは「街を歩けば仏教寺院に当たる」と言っても間違いないほど多くの仏教寺院が並んでいます。

なかでも有名なのは市街の端に建つワット・プラマハータートです。巨大な白亜の仏塔を持つタイ王国の第一級寺院で、全土から信者が参拝に訪れる仏教徒の聖地のひとつでもあります。仏教はインドからスリランカを経てタイの国土に広まりましたが、その基点となったのがこの寺院で、仏教国タイの南部における首都と呼んでも過言ではありません。

観光的にわかりやすい名所に乏しいためか、日本人を含めて観光客の姿をほとんど見かけませんが、人々の性格もよく、タイ南部周遊の途中でのんびりするには最適の地かもしれません。

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●国名: タイ
●県名: ナコーン・シー・タンマラート
バンコクからバス、鉄道、航空機を利用して行くことができる。バスはサーイターイ南バスターミナルから長距離便が、鉄道はバンコク駅(フアラムポーン)から夜行寝台を含む列車が出ている。空路はおもにドンムアンからナコーン・シー・タンマラート空港まで結ばれている。

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