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アジアの風だより 第206話

いまだに雨季のタイ

12月になりました。2022年も残りわずか。早いもので、来月は2023年です。

今年もいろいろありましたが、タイ王国においての一番の事件は入国制限の撤廃でしょう。日本はいまだに新型コロナ禍にあり、新種の変異株におののく日々が続いていますが、この国は早々にCOVID-19の風土病化を宣言し、ただの風邪扱いにしてしまいました。対策委員会は解散となり、いまでは新規陽性者数の発表もありません。現在の対応を簡単に説明すると「体調がおかしかったら家で寝てろ」で、騒ぐこともありません。重症化しないようにワクチンを打って、実際にさほどの重症者が出ないのですから、当然なのかもしれません。

こうしたわけでタイ国内では脅威となっていない新型コロナですが、マスク着用者はまだ大勢います。ただタイ人はマスク常用組が多いものの、外国人ははっきりマスク未着用の流れになっています。屋内/屋外にかかわらず、彼らは着けていないのがあたりまえ。このあたりは母国にいるときと同じ考えなのでしょう。どちらを支持してもかまいませんが、タイ国内におけるマスクの着用は自己判断で、その場に応じて着けたりはずしたりするのが適切かと思われます。

さて、12月のタイは観光に最も適した「ハイシーズン」にあたります。気温が下がって過ごしやすくなり、雨の心配もないわけですが、どうしたことか今年は様子がおかしく、12月に入ったいまも雨が降っています。それも雨季のような降り方で、外出時は傘の用意が必要なほど。雨季は終わったと公式に発表されていますが、まったく信じられない季候になっています。

年末年始にはそれらしいお天気になるのかもしれませんが、いま現在の状況では確かなことは言えません。全般においては新型コロナ発生前の状態に戻ったタイですが、お天気だけは不安定なようです。

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●国名: タイ
●行き方: タイはすでにすべての入国制限が撤廃されていて、新型コロナの陽性/陰性に関係なく入国可能になっている(=入国時の検査が不要)。ただしサーモセンサーによる入国審査前の発熱チェックは旧来どおり。

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