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アジアの風だより 第209話

タイで味わうJRの旅

タイにも鉄道はありますが、その鉄路の上を日本製の列車が走っているのはご存じでしょうか。かなり以前からですが、寝台列車を中心に日本のJRが、さらにはそれ以前の国鉄時代に使われていた列車が走っています。昨年からそこに新型車両が追加されました。JRの払い下げなので新型と呼ぶのは変ですが、老朽車両がほとんどのタイ国鉄(State Railway of Thailand = SRT)にすれば新型と呼んでも異論はありません。キハ183がその新型車両です。

この列車は北海道の大地を走っていたもので、オホーツク号と呼ばれていました。オホーツク号はいまも現役ですが、そのうちの引退した車両がタイに運ばれ、復活したのです。レストアはバンコク都内のマッカサン工場で行われました。その誇りと自信は車両の前後に日本語で書かれた「マッカサン工場」の文字でもはっきりうかがうことができます。

外見はピカピカでほとんど新車です。内部もレストア済みですが、こちらはやや使用感があり、古さは否めません。しかし、そこは世界に誇れるJRの車両です。古くても機能性の高さは他の追随を許しません。

それよりこの匂いです。車内に乗り込んだ瞬間に「ここは日本?」と錯覚するくらい高いJR濃度の匂いに満ちています。これは日本人にしかわからないかもしれませんが、タイ国鉄の他の列車ではほとんど感じることのない驚きであり喜びでもあります。車内のあちこちに意図的に残された日本語にも感動するしかありません。

このキハ183、オホーツク号のチケットは現地観光付きのパッケージで売られていて、車内では日本風の弁当まで配られる配慮付き。鉄道マニアでなくても、タイに来たら一度は乗ってみたい列車です。

運行は現在のところ不定期ですが、バンコク駅(フアラムポーン)の案内所に行けばスケジュールを教えてもらえます。観光名所にもガイド付きで行くことができるこの列車をぜひ利用して、タイ国内の旅を堪能してください。

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●国名: タイ
●県名:バンコク-ロッブリー、チャチューンサオ、ラーチャブリー
●行き方:キハ183の始発/終点はクルンテープ・アピワット中央駅ではなくバンコク駅(フアラムポーン)。途中のどの駅からでも乗れるが、やはり始発駅から乗ってみたい。

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